本文

笠間稲荷神社(Kasamainari Jinja)

日本三大稲荷のご利益、菊まつり、仲見世グルメを徹底解説

茨城県笠間市の中心部に位置する「笠間稲荷神社(かさまいなりじんじゃ)」は、京都の伏見稲荷大社などと並び、「日本三大稲荷」の一つに数えられる由緒ある神社です。

創建は白雉2年(651年)と伝えられ、1360年以上の歴史を誇ります。

地元では「お稲荷さん」として親しまれ、年間を通して約350万人以上の参拝者が訪れます。特に、商売繁盛・五穀豊穣の神様として経営者や農家からの崇敬が篤く、正月三が日や秋の収穫期は大賑わいとなります。

また、神社の門前には「仲見世通り」が広がり、名物の「いなり寿司」の食べ歩きが楽しめるのも大きな魅力。歴史探訪とグルメの両方を満喫できる、関東屈指の観光スポットです。

歴史と由緒 (History and Origins)

別名「胡桃下稲荷(くるみがしたいなり)」

創建当時、この地には胡桃(くるみ)の密林があり、その中に稲荷大神が祀られていたことから、古くは「胡桃下稲荷」と呼ばれていました。現在でも「胡桃」は神社のシンボル的な存在となっています。

忠臣蔵(赤穂浪士)との縁

江戸時代、笠間藩主であった浅野長直(あさのながなお)公が、後に赤穂(兵庫県)へ転封となりました。この時、浅野家は笠間稲荷の分霊を赤穂へ勧請しました。

つまり、あの「忠臣蔵」で有名な浅野内匠頭(あさのたくみのかみ)や大石内蔵助(おおいしくらのすけ)も、この神社の神様を深く信仰していたのです。境内には大石内蔵助ゆかりの像も建立されています。

祀られている神様(祭神) (Enshrined Deities – Saijin)

主祭神:宇迦之御魂神(うかのみたまのかみ)

  • 神格・ご利益:
    あらゆる殖産興業の守護神です。

    • 商売繁盛: 企業や商店の繁栄。
    • 五穀豊穣: 農業の成功。
    • 火防(ひぶせ): 火事から守る神としての信仰も厚く、江戸時代の消防組織(火消し)からも崇敬されました。

言い伝えと伝説 (Legends and Folklore)

八重の藤(やえのふじ):
境内にある樹齢400年にもなる2株の藤の木。昭和42年に県の天然記念物に指定されています。この藤は、実をつけない不思議な藤であり、その代わりに花を非常に密に咲かせることから、「子孫繁栄ではなく、今を精一杯美しく咲かせる=現世利益(商売繁盛)」の象徴とも言われています(※諸説あり)。

見どころと境内案内 (Highlights and Precinct Guide)

  • 御本殿(国指定重要文化財)
    拝殿の奥にある本殿は、江戸時代末期(1860年頃)に建てられたもので、「東の東照宮」とも称されるほどの精緻な彫刻が施されています。「三頭八方睨みの龍」や「養老の滝」などの彫刻は美術的価値が極めて高く、必見です。
  • 笠間の菊まつり
    毎年10月下旬から11月下旬にかけて開催される、日本最古の菊まつりです。境内が色とりどりの菊で埋め尽くされ、菊人形で歴史絵巻を再現する展示は圧巻の美しさです。
  • 仲見世通り
    鳥居から続く参道には、土産物店や飲食店が軒を連ねています。昭和レトロな雰囲気が残っており、散策するだけで楽しい場所です。

アクセス情報 (Access Information)

住所:

〒309-1611 茨城県笠間市笠間1

公共交通機関:

  • 最寄り駅: JR水戸線「笠間駅」から徒歩約20分。
    • または、駅前から「かさま観光周遊バス」を利用し「稲荷神社」下車すぐ。
    • タクシー利用なら約5分。
  • 高速バス: 秋葉原駅から高速バス「関東やきものライナー」が運行しており、「笠間稲荷神社入口」まで直通で行けるため非常に便利です(約1時間50分)。

車でのアクセス:

  • 北関東自動車道「友部IC」から国道355号経由で約15分。
  • 駐車場:
    • 境内駐車場: 無料(25台、地蔵前)※混雑時はすぐに満車になります。
    • 市営笠間稲荷駐車場: 徒歩5分圏内にあり(有料/無料あり)
    • 周辺の私営駐車場: 仲見世周辺に1回300円〜500円程度の民間駐車場が多数あります。

周辺の観光・食事処 (Nearby Attractions and Dining)

笠間稲荷神社の周辺は、「食」と「アート」の街です。

写真