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石川金沢・近江町市場と回転寿司(Oumiichiba&Kaitenzushi)

レベルが違いすぎる!のどぐろ・カニ・黄金のネタを巡る旅

「回転寿司なんて、どこで食べても同じでしょ?」 もしあなたがそう思っているなら、今すぐ石川県・金沢へ行くべきです。その常識は、最初の一皿で心地よく裏切られることでしょう。

日本海に面し、四季折々の豊かな海産物に恵まれた街、金沢。 ここでは、回転寿司店でさえも、高級料亭顔負けの鮮度と職人の技を提供しています。回っているのは、ただの寿司ではありません。日本海の宝石たちです。

そして、その食の中心地にあるのが「近江町市場(おうみちょういちば)」。 「金沢市民の台所」として300年以上の歴史を誇り、約170もの店が軒を連ねるこの場所は、朝から活気と美味しい匂いに包まれています。

今回は、美食の街・金沢が世界に誇る「近江町市場の歩き方」と、並んででも食べる価値がある「奇跡の回転寿司店」3選をご紹介します。

 

金沢の食のワンダーランド「近江町市場」とは?

金沢駅からバスで約5分。アーケードに足を踏み入れると、威勢の良い掛け声が飛び交う別世界が広がります。

300年の歴史を持つ「おみちょ」

地元民から「おみちょ」の愛称で親しまれる近江町市場。鮮魚店、青果店、精肉店、飲食店などが迷路のように入り組み、見て歩くだけでもワクワクする空間です。 特に冬(11月〜3月頃)は、カニの解禁に合わせて市場全体が赤く染まるほどの「カニ祭り」状態に。加能ガニ(ズワイガニ)や香箱ガニ(メスのズワイガニ)が所狭しと並ぶ光景は圧巻です。

その場でパクリ! 食べ歩きの楽しみ

市場の醍醐味といえば、店頭での食べ歩き。

  • 生牡蠣(がき): 魚屋さんの店頭で、殻を剥いてもらったプリプリの牡蠣にレモンを絞って一口で。濃厚な海のミルクが口いっぱいに広がります。

  • ボタンエビ・ウニ: 殻付きのまま売られている特大のエビや、殻に入ったウニをその場でいただく贅沢。

  • 金沢おでん: 出汁が染みた車麩(くるまふ)やバイ貝など、金沢ならではの具材を串で楽しめます。

※食べ歩きは楽しいですが、ゴミは購入したお店に捨てるか持ち帰るのがマナー。通路を塞がないように楽しみましょう。

 

なぜ金沢の「回転寿司」はレベルが違うのか?

金沢の回転寿司が「回らない寿司屋」をも凌駕すると言われるのには、理由があります。

  • 漁港からの圧倒的な近さ: 金沢港や七尾港など、県内各地の漁港から朝獲れの魚が直送されます。

  • 舌の肥えた地元民: 金沢の人は魚の味に厳しく、美味しくない店はすぐに淘汰されてしまいます。激しい競争が、全体のレベルを押し上げているのです。

  • 職人が握るプライド: 多くの店では、ロボットではなく職人が目の前で握ります。シャリの温度、ネタの切りつけ、すべてが本職の技です。

 

金沢に来たら絶対に行くべき! 至高の回転寿司3選

近江町市場内、およびアクセス抜群のエリアから、金沢回転寿司界の「御三家」とも呼べる名店を3軒ピックアップしました。

① 【近江町市場】もりもり寿し 近江町店
〜行列覚悟! 金沢回転寿司ブームの火付け役〜

近江町市場の中で、朝からひときわ長い行列を作っているのが「もりもり寿し」です。観光客からの知名度はNo.1と言っても過言ではありません。 ここの魅力は、なんといっても「ネタの豪華さと種類の豊富さ」

タッチパネルで注文すると、新幹線が運んでくるエンタメ性もありつつ、味は超本格派。特に食べていただきたいのが、金沢名物「のどぐろ」を炙り・生・漬けなどで楽しめる「のどぐろ三点盛り」です。 皮目を炙ったのどぐろから滲み出る脂の甘みは、まさに「白身のトロ」。口の中でとろける感覚に、思わず笑みがこぼれます。 北陸特産の「ガスエビ」や「白エビ」など、他県では滅多にお目にかかれないネタも充実しています。

  • 必食メニュー: 北陸五点盛り(のどぐろ、ガスエビ、カニなど)、生ウニ

  • ポイント: 発券機で整理券を取るシステム。待ち時間に市場を散策するのが賢い攻略法です。

② 【近江町市場】近江町市場寿し 本店
〜市場のど真ん中! ネタの大きさが半端ない〜

市場の活気をそのまま店内に持ち込んだような、威勢の良いお店です。 ここの特徴は、シャリを覆い尽くすほどの「ネタの大きさ」。市場直結という立地を活かし、その日一番の魚を惜しげもなく使用しています。

特にランチタイムに提供される「海鮮丼」も有名ですが、握りでのおすすめは「大トロ」や「中トロ」。市場ならではの鮮度とボリューム感は、写真映えも抜群です。 金沢らしい「金箔」を乗せた煌びやかな寿司もあり、目でも舌でも楽しませてくれます。 職人さんとの距離が近く、「今日のおすすめは?」と気軽に聞ける雰囲気も魅力の一つです。

  • 必食メニュー: 近江町盛り(おすすめセット)、あら汁(魚の旨味が凝縮!)

  • ポイント: 市場のメイン通りに面しており、買い物ついでに立ち寄りやすい立地です。

③ 【金沢駅】金沢まいもん寿司 金沢駅店
〜「回転寿司の最高峰」と称される、高級感と実力〜

「せっかくだから、少し落ち着いた雰囲気で最高のものを食べたい」。そんな方におすすめなのが、金沢駅の商業施設「金沢百番街 あんと」内にある「金沢まいもん寿司」です。(本店も有名ですが、観光の利便性なら駅店がベスト!)

ここは、もはや回転寿司の域を超えた「高級割烹」のようなクオリティ。 能登や七尾の漁港から1日3〜4回も仕入れを行う徹底ぶりで、鮮度は抜群です。お米やお酢、醤油に至るまで地元の素材にこだわっています。 美しい器に盛られた寿司は、職人の丁寧な仕事が光る逸品ばかり。特に冬場の「香箱ガニ(ズワイガニのメス)」の軍艦巻きは、内子・外子のプチプチとした食感と濃厚な味噌の味がたまらない、季節限定の宝石です。

  • 必食メニュー: かにがんこ盛り、のどぐろ、ガスエビ

  • ポイント: 新幹線に乗る直前まで、金沢の味を堪能できます。テイクアウトも人気です。

 

周辺の観光 (Nearby Attractions)

近江町市場は金沢観光の中心地に位置しているため、主要スポットへの移動が非常にスムーズです。

  • ひがし茶屋街(ひがしちゃやがい):市場からバスで約10分。江戸時代の風情を残す、美しい出格子(でごうし)の町並みです。 着物をレンタルして散策するのがおすすめ。金箔ソフトクリームを食べたり、伝統工芸品のお店を覗いたりと、雅な時間を過ごせます。
  • 兼六園(けんろくえん):日本三名園の一つ。市場からバスで約10分。 四季折々の美しさがありますが、特に冬の「雪吊り」の風景は幻想的。広大な敷地を散策して、食べた分だけのカロリーを消費しましょう。
  • 金沢21世紀美術館:市場から徒歩約15分。現代アートを気軽に楽しめる人気の美術館です。 有名な「スイミング・プール」(レアンドロ・エルリッヒ作)は、プールの中に人がいるように見える不思議な作品。写真撮影スポットとしても大人気です。

 

アクセス情報(Access Information)

【金沢へのアクセス】

  • 東京から: 北陸新幹線「かがやき」で約2時間30分。

  • 大阪から: 特急「サンダーバード」で敦賀駅へ、北陸新幹線に乗り換えて計約2時間強。

【近江町市場へのアクセス】

  • JR金沢駅兼六園口(東口) からバスターミナルへ。

  • 北陸鉄道バス、まちバスなどで約5分

    • 「武蔵ヶ辻・近江町市場(むさしがつじ・おうみちょういちば)」下車すぐ。

  • 徒歩でも約15分

    • 金沢の街並みを眺めながら歩くのもおすすめです。

 

まとめ:金沢で「本物」に出会う旅

「回転寿司」という言葉のイメージを、良い意味で壊してくれる街、金沢。 のどぐろの脂の甘さ、ガスエビのねっとりとした旨味、そして活気ある市場の熱気。 ここでしか味わえない感動が、あなたを待っています。

次の休みは、お腹を極限まで空かせて、北陸・金沢へ出かけませんか? きっと、「今まで食べていた寿司は何だったんだ!」という嬉しい驚きに出会えるはずです。

 

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