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白山比咩神社(Shirayamahime Jinja)

全国白山神社の総本宮:歴史、祭神、縁結びのご利益、アクセスを徹底解説

加賀國一宮(いちのみや)であり、全国に約三千社ある白山神社の総本宮として知られる「白山比咩神社(しらやまひめじんじゃ)」。地元では「しらやまさん」の愛称で深く親しまれ、古来より霊峰白山を御神体とする北陸地方随一の古社です。

ご祭神は、日本神話において伊邪那岐尊(いざなぎのみこと)と伊邪那美尊(いざなみのみこと)の仲を取り持ったとされる「縁結びの神様」、菊理媛尊(くくりひめのみこと)。そのため、良縁成就や夫婦円満を願う多くの参拝者が全国から訪れます。

深い森に包まれた荘厳な境内、霊峰白山からの清らかな伏流水、そして二千年を超える悠久の歴史。この記事では、北陸最強のパワースポットとも称される白山比咩神社の魅力を、歴史からご利益、見どころまで詳しくご紹介します。

歴史と由緒 (History and Origins)

白山比咩神社の創建は、第10代崇神天皇の7年(紀元前91年)と伝えられています。霊峰白山を遥拝する地(現在の「古宮公園(こみやこうえん)」)に神地が定められ、祀られたのが始まりとされる、非常に古い歴史を持つ神社です。

平安時代、721年(養老5年)には、現在の鎮座地である「三宮町」に社殿が遷されました。平安時代に編纂された『延喜式神名帳(えんぎしきじんみょうちょう)』にも「白山比咩神社」としてその名が記されており、当時から朝廷の篤い崇敬を受けていたことがうかがえます。

中世以降は、加賀國一宮として武家からも手厚い保護を受け、特に加賀藩(前田家)の庇護のもと、その神威はますます高まりました。現在の荘厳な社殿の基盤も、この時代の厚い信仰によって築かれたものです。

祀られている神様(祭神) (Enshrined Deities – Saijin)

  • 主祭神
  • 白山比咩大神(しらやまひめのおおかみ)
  • 日本神話に登場する菊理媛尊(くくりひめのみこと)と同一の神様とされています。
  • 相殿神(あいどのしん):
  • 伊邪那岐尊(いざなぎのみこと)
  • 伊邪那美尊(いざなみのみこと)

ご利益(ご神徳):

主祭神である菊理媛尊は、日本最古の歴史書『日本書紀』において、神々の祖である伊邪那岐尊と伊邪那美尊が黄泉の国で決別しそうになった際、二神の間に立ち、仲を取り持った(和解させた)と記されています。

この神話から、菊理媛尊は「縁を結ぶ(括る)」神格を持つとされ、日本最強の縁結びの神様として絶大な信仰を集めています。男女の縁だけでなく、仕事、家族、友人など、あらゆる人間関係の縁を結び、和合に導く力があるとされています。

また、相殿神の伊邪那岐・伊邪那美が夫婦神であることから、夫婦円満家内安全のご利益も篤いです。

さらに、御神体である霊峰白山は、古来より「いのち」を育む清らかな水(手取川など)の源であり、農耕や生活の守り神として、五穀豊穣大漁満足生業繁栄(商売繁盛)開運招福厄除けなど、非常に幅広いご神徳をいただけます。

言い伝えと伝説 (Legends and Folklore)

白山比咩神社と菊理媛尊にまつわる最も有名な伝説が、前述の「黄泉の国(よみのくに)の仲裁」です。

亡くなった妻・伊邪那美尊を追って黄泉の国を訪れた伊邪那岐尊。しかし、変わり果てた妻の姿を見て逃げ出してしまいます。怒った伊邪那美尊が追いかけ、二神は黄泉比良坂(よもつひらさか)で激しく口論となりました。

この絶体絶命の危機に現れたのが、菊理媛尊です。

菊理媛尊が二神の間に入り、何かを語りかけると、それまで激高していた伊邪那岐尊はそれを聞き入れ、伊邪那美尊も納得し、二神は和解(あるいは円満な別れ)をしました。

この伝説から、菊理媛尊は「対立するものを和合させる」「乱れた糸を解きほぐし、結び直す」強力な仲裁と縁結びの力を持つ神様として信仰されています。

見どころと境内案内 (Highlights and Precinct Guide)

深い緑に包まれた広大な境内には、心清められる見どころが数多くあります。

  • 表参道と鳥居
    樹齢数百年の杉や檜が立ち並ぶ表参道の石畳は、一歩足を踏み入れるだけで神聖な空気に包まれます。一の鳥居から神門へと続く参道は、心を鎮めて神様に向き合うための大切な空間です。
  • 手水舎(ちょうずしゃ)
    霊峰白山の伏流水が絶え間なく流れ出ています。この清らかな「御神水」で手と口をすすぎ、心身を清めてから参拝しましょう。
  • 神門・拝殿・本殿
    荘厳な神門をくぐると、広々とした外拝殿、そしてその奥に拝殿、本殿が鎮座します。現在の主要社殿は昭和期に再建されたものですが、入母屋造の拝殿、そして「三間社流造(さんげんしゃながれづくり)」の本殿は、加賀一宮の総本宮にふさわしい威厳と優美さを兼ね備えています。
  • 宝物館
    国宝に指定されている短刀「剣(銘吉光)」をはじめ、重要文化財の「紙本墨書白山大鏡」など、白山信仰と神社の歴史を伝える貴重な文化財が収蔵・展示されています。(※開館期間や時間は事前に公式サイトでご確認ください)
  • 御神木
    境内には樹齢800年を超える大杉があり、圧巻の生命力を放っています。静かに手を合わせ、大自然のエネルギーを感じてみてください。
  • お守りと御朱印
    「縁結び」の神様にちなんだ「結び守」や、良縁を願うお守りが人気です。また、加賀一宮の格式高い御朱印をいただくこともできます。

アクセス情報 (Access Information)

住所:〒920-2114 石川県白山市三宮町ニ105-1

公共交通機関:

  • JR金沢駅からバス
    • JR金沢駅東口バスターミナル(6番のりば)から、北陸鉄道バス(河原山線・白山線)に乗車。
    • 約60分、「白山さん(白山比咩神社)」バス停下車すぐ。
  • 電車(北陸鉄道)+バスまたはタクシー
    • JR西金沢駅で北陸鉄道石川線に乗り換え「鶴来駅(つるぎえき)」下車。
    • 鶴来駅からバスで約10分、またはタクシーで約5分。

車でのアクセス:

  • 北陸自動車道「白山IC」から 約30分。
  • 北陸自動車道「金沢西IC」から 約30分。
  • 駐車場: あり(無料、約400台収容可能)

周辺の観光・食事処 (Nearby Attractions and Dining)

  1. 獅子吼高原(ししくこうげん)
    神社の背後に広がる高原で、ゴンドラで山頂へ登ることができます。パラグライダーのメッカとしても有名で、山頂からは白山麓と手取川が織りなす壮大なパノラマを一望できます。
  2. 鶴来の町並み(門前町)
    神社の門前町として栄えた風情ある町並みが残ります。銘酒「菊姫」などの有名な酒蔵があり、酒造り見学や試飲(要確認)が楽しめます。
  3. 道の駅「しらやまさん」
    地元の新鮮な野菜や特産品、白山麓のグルメが揃う人気のスポット。お土産探しにも最適です。
  4. 白山国立公園
    霊峰白山を中心とした広大な国立公園。登山やハイキングはもちろん、豊かな自然に癒されます。近隣には「白山温泉郷」もあり、参拝後の疲れを癒すのもおすすめです。
  5. 金沢市内(車で約30分)
    少し足を延ばせば、兼六園、金沢城公園、ひがし茶屋街など、加賀百万石の文化が薫る金沢観光も併せて楽しむことができます。

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