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長等神社(Nagara Jinja)

滋賀県大津市三井寺町に鎮座する長等神社(ながらじんじゃ)は、約1350年前、天智天皇が大津宮(大津京)を開いた際に、都の鎮護(総鎮守)として創建された非常に格式の高い古社です。

重要文化財に指定されている荘厳な楼門が参拝者を迎え、古くから大津の町を見守り続けてきました。

境内には多くの末社が鎮座していますが、中でも「馬神神社(うまがみじんじゃ)」は、古くから馬の守護神として、そして現代では交通安全競馬・勝負事の神様として知る人ぞ知るパワースポットとなっています。歴史ある大津京の聖地で、勝運と安全を祈願したい方におすすめの神社です。

 

歴史と由緒 (History and Origins)

長等神社の創建は、飛鳥時代の天智天皇6年(667年)に遡ります。

天智天皇が都を大津宮(大津京)へ遷した際、この長等の地が都の鬼門(北東)にあたることから、都の鎮護として建速スサノオノミコトを祀ったのが始まりとされています。

平安時代には、三井寺(園城寺)の鎮守社(守護神)として位置づけられ、篤い崇敬を受けました。

しかし、室町時代には三井寺と比叡山延暦寺との抗争に巻き込まれ、社殿の多くが焼失します。現在の荘厳な「楼門」(重要文化財)や「本殿」(県指定文化財)は、その後の室町時代後期から桃山時代にかけて再建されたもので、当時の建築様式を今に伝えています。

 

祀られている神様(祭神) (Enshrined Deities – Saijin)

長等神社は、本殿に以下の五柱の神様をお祀りしています。

  • 建速須佐之男命(たけはやすさのおのみこと)
    大津京の鬼門を守る、厄除け・災難除けの神様。
  • 天智天皇(てんじてんのう)
    大津京を開いた第38代天皇。
  • 大友皇子(おおとものおうじ/弘文天皇)
    天智天皇の御子で、大津京の最後の天皇。
  • 伊邪那美命(いざなみのみこと)
  • 大年御祖神(おおとしみおやのかみ)

このほか、境内社である馬神神社には、馬(牛馬)の守護神が祀られています。

 

言い伝えと伝説 (Legends and Folklore)

【馬神神社の由来】

長等神社の鎮座する「長等山」は、かつて京都と大津を結ぶ交通の難所の一つでした。この山を越える旅人や、荷を運ぶ馬(牛馬)の安全を守るため、また馬の疫病を防ぐために、この地に「馬神神社」が祀られたと伝えられています。

昔は馬が頼りだった交通が、現代では自動車に取って代わったことから、自動車の交通安全のご利益があるとされています。また、「馬」つながりで競馬の神様としても信仰され、多くの競馬ファンが必勝祈願に訪れます。

【源氏物語と長等山】

『源氏物語』「空蝉(うつせみ)」の巻には、この長等山を詠んだ和歌が登場します。境内にはその歌碑も建てられており、平安の雅な文化とのつながりも感じられます。

 

見どころと境内案内 (Highlights and Precinct Guide)

  • 馬神神社(うまがみじんじゃ)
    境内社の中でも特に強い信仰を集めるお社。朱色の小さな鳥居が並び、その奥に鎮座しています。お社の周りには「交通安全」「競馬必勝」などを願う絵馬が多数奉納されています。
  • 楼門(重要文化財)
    室町時代(1517年頃)の再建とされる、神社を象徴する建造物。三間一戸(さんげんいっこ)の堂々たる楼門で、国の重要文化財に指定されています。
  • 本殿(滋賀県指定文化財)
    桃山時代(1594年)に再建された、三間社流造(さんげんしゃながれづくり)の美しい社殿。
  • 境内社(天満宮・八幡宮など)
    馬神神社のほかにも、学問の神様・菅原道真公を祀る「天満宮」や、武運の神様「八幡宮」など、多くの末社が鎮座しており、様々なご利益を一度にお参りすることができます。

 

アクセス情報 (Access Information)

住所:〒520-0036 滋賀県大津市三井寺町4-1

公共交通機関:

  • 京阪石山坂本線
    • 三井寺駅」下車、徒歩約10分
    • 大津市役所前駅」下車、徒歩約10分
  • JR琵琶湖線
    • 大津駅」よりタクシーで約5分

車でのアクセス:

  • 名神高速道路「大津IC」より約10分

駐車場:

  • あり(無料)
  • 神社境内に数台駐車可能(楼門の手前)

 

周辺の観光・食事処 (Nearby Attractions and Dining)

  1. 三井寺(園城寺)
    長等神社がかつて鎮守社を務めていた大寺院で、すぐ隣にあります。国宝の金堂をはじめ、広大な境内に多くの文化財が点在します。
  2. 琵琶湖疏水
    三井寺のすぐ近くを流れる、明治時代に作られた水路。特に春の桜と菜の花のトンネルは絶景で、遊覧船(要予約)も人気です。
  3. 大津市歴史博物館
    長等神社のすぐ北側にある博物館。大津京や琵琶湖の歴史について深く学べます。
  4. びわ湖浜大津(大津港)
    京阪「びわ湖浜大津駅」周辺。琵琶湖を周遊する観光船「ミシガン」の乗り場や、飲食店、カフェが集まるエリアです。

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