Description
椿大神社(Tsubakiookamiyashiro)
道ひらきの総本宮・猿田彦大神の歴史、ご利益、アクセスを徹底解説
三重県鈴鹿市、鈴鹿山系のふもとに鎮座する椿大神社(つばきおおかみやしろ)は、『日本書紀』にもその名が記される日本最古級の神社の一つであり、伊勢国で最も格式の高い「伊勢国一の宮」です。全国二千社以上にのぼる猿田彦大神(さるたひこのおおかみ)を祀る神社の総本宮であり、「道ひらきの神」として、人生のあらゆる局面で最善の道へと導いてくださる強力なご利益で知られています。事業の成功、厄除け、交通安全、さらには縁結びまで、新たな一歩を踏み出す人々に篤く信仰される、深い歴史と豊かな自然に抱かれたパワースポットです。
歴史と由緒 (History and Origins)
椿大神社の創建は極めて古く、社伝によれば、今から二千年以上前の垂仁天皇(すいにんてんのう)の時代にまで遡ります。
天照大神(あまてらすおおみかみ)の御神託を受けた倭姫命(やまとひめのみこと)が、この地に猿田彦大神の御陵(みささぎ)を定めたことにより、「道別大神の社(ちわきのおおかみのやしろ)」として社殿が造営されたのが始まりとされています。平安時代に編纂された『延喜式神名帳』にも記載されている、由緒正しい式内社です。
古来より「伊勢国一の宮」として朝廷からも篤い崇敬を受け、中世には広大な神領を有しましたが、戦国時代の兵火により多くを焼失しました。しかし、江戸時代に入ると再興が進み、現在に至るまで「道ひらきの祖神」として、また地元の鈴鹿の守り神として、多くの参拝者を集めています。
祀られている神様(祭神) (Enshrined Deities – Saijin)
- 主祭神: 猿田彦大神(さるたひこのおおかみ)
神格とご利益:
猿田彦大神は、日本神話の「天孫降臨(てんそんこうりん)」の物語に登場する神様です。天照大神の孫である瓊々杵尊(ににぎのみこと)が地上へ降り立つ際、天と地の分かれ道である「天の八衢(あまのやちまた)」に立ち、高千穂までの道案内(先導)を務めました。この神話から、猿田彦大神は「道ひらきの神」「みちびきの祖神」として、万事を最も良い方向へとお導きくださる神格を持っています。
主なご利益:
- 方除・厄除: 悪い方角や災厄から身を守り、開運へと導きます。
- 交通安全: 道の神様として、車や移動の安全を守護します。
- 事業繁栄・商売繁盛: ビジネスや物事の始まりを良い方向へ導きます。
- 目的達成: 学業、就職、起業など、目標への道をひらきます。
言い伝えと伝説 (Legends and Folklore)
椿大神社に伝わる最も重要な伝説は、主祭神・猿田彦大神の「道案内」の神話です。天孫降臨という国家の礎となる重大な局面で、行く先を照らし、導いたその神威から、人生の岐路に立った人々を導く神様として信仰されるようになりました。
また、猿田彦大神の神孫であり、修験道の元祖と伝わる「行満大明神(ぎょうまんたいみょうじん)」も祀られており、約1300年前から続く日本最古の獅子舞神事「椿宮獅子神御祈祷神事」は、三重県の無形民俗文化財に指定されています。
見どころと境内案内 (Highlights and Precinct Guide)
- 本殿・拝殿
荘厳な神明造(しんめいづくり)を基調とした社殿。まずはここで、日頃の感謝と「道ひらき」の祈りを捧げましょう。 - 別宮・椿岸神社(つばききしじんじゃ)
本殿の左手にある別宮で、猿田彦大神の妻神である天之鈿女命(あめのうずめのみこと)を主祭神として祀ります。天之鈿女命は、天の岩戸開きの際に舞いを舞ったことから「芸能の神」として、また夫婦神であることから「縁結び」「夫婦円満」の神様として絶大な人気を誇ります。 - かなえ滝
椿岸神社のすぐ隣にある小さな滝。古来より金龍明神滝の流れを汲むとされ、この滝の写真を携帯電話の待ち受け画面にすると「願いが叶う」「恋愛が成就する」という口コミで人気が広まった、強力なパワースポットです。 - 松下幸之助社と茶室「鈴松庵(れいしょうあん)」
パナソニック(旧・松下電器)の創業者である松下幸之助氏は、生前、椿大神社を篤く信仰し「経営の神様」として崇敬していました。境内には氏の御霊を祀る「松下幸之助社」のほか、氏が寄進した立派な茶室「鈴松庵」があり、一般の参拝者も抹茶をいただくことができます。 - 高山土公神御陵(たかやまどこうしんごりょう)
境内の奥、清浄な空気に包まれた場所に鎮座する、猿田彦大神の御陵(お墓)と伝えられる聖域です。
アクセス情報 (Access Information)
住所: 〒519-0315 三重県鈴鹿市山本町1871
公共交通機関:
- 近鉄「四日市駅」西口より
- 三重交通バス「椿大神社」行き乗車(約55分)→ 終点「椿大神社」下車
- JR「四日市駅」より
- 三重交通バス「椿大神社」行き乗車(約60分)→ 終点「椿大神社」下車
- 近鉄「平田町駅」より
- 鈴鹿市コミュニティバス(C-BUS)「椿・平田線」乗車(約50分)→「椿大神社」下車
- JR「加佐登駅」より
- 鈴鹿市コミュニティバス(C-BUS)「椿・平田線」乗車(約40分)→「椿大神社」下車
車でのアクセス:
- 東名阪自動車道「鈴鹿IC」より 約10分
- 新名神高速道路「鈴鹿PAスマートIC」(ETC専用)より 約2分
駐車場: あり(無料、約500台)
周辺の観光・食事処 (Nearby Attractions and Dining)
- 椿会館(境内)
参拝後の休憩やお土産選びに最適な施設。名物の「椿とりめし」や、縁起の良い「椿うどん」を味わうことができます。 - 鈴鹿サーキット
日本を代表する国際レーシングコース。F1日本GPなどが開催されるほか、遊園地「モートピア」も併設しており、家族連れでも楽しめます。 - 鈴鹿の森庭園
世界中から集められた梅の名木が咲き誇る、しだれ梅の美しい庭園(期間限定開園)。特に早春のライトアップは圧巻です。 - 湯の山温泉
御在所岳のふもとに広がる温泉地。参拝の帰りに日帰り入浴や宿泊で、旅の疲れを癒すのにおすすめです。


