Description
穴守稲荷神社(Anamoriinari Jinja)
航空安全と商売繁盛!御神砂と千本鳥居の歴史、ご利益、アクセスを徹底解説
東京都大田区、羽田空港のほど近くに鎮座する穴守稲荷神社(あなもりいなりじんじゃ)は、地元では「穴守さん」と親しまれ、古くから商売繁盛の神様として、そして現代では羽田空港の氏神として航空安全・旅行安全の守護神として篤い信仰を集めている神社です。
その歴史は江戸時代、新田開発の苦難から始まり、戦後は羽田空港の建設(GHQによる強制退去)という大きな歴史の荒波を乗り越えてきました。
境内には、数千の朱色の鳥居が連なる圧巻の「千本鳥居」や、持ち帰ることでご利益をいただける「御神砂(おすな)」など、見どころも豊富。旅行に出発する前や、日々の安全、商売の繁栄を願う多くの人々が訪れる、東京有数のパワースポットです。
歴史と由緒 (History and Origins)
穴守稲荷神社の創建は、江戸時代の文化元年(1804年)に遡ります。
当時、この地(羽田浦)の開拓者であった鈴木家が新田開発を行っていましたが、堤防が波によって決壊し、海水が田畑に流れ込む被害(「穴」が開いた)に悩まされていました。
ある時、この「穴」は海(あな)を守る稲荷神の祟りではないかと考えた人々が、堤防の上に祠を建てて稲荷大神をお祀りしたところ、海は穏やかになり、豊漁・豊作が続くようになりました。この「穴を守りし稲荷」という御神徳から、「穴守稲荷神社」と名付けられました。
明治時代以降、そのご利益が評判となり、門前町は大変な賑わいを見せました。京浜急行(当時の京浜電気鉄道)は、この穴守稲荷への参拝客を運ぶために路線を敷設したほどです(現在の京急空港線の前身)。
しかし昭和20年(1945年)、終戦直後に羽田空港を拡張するため、GHQ(連合国軍総司令部)から、神社を含む周辺住民にわずか48時間以内での強制退去が命じられました。社殿や鳥居は破壊されましたが、御神体だけは宮司が守り抜き、現在の場所へ遷座(せんざ)されました。
祀られている神様(祭神) (Enshrined Deities - Saijin)
- 主祭神:豊受姫命(とようけひめのみこと)
伊勢神宮・外宮の御祭神としても知られる、食物・穀物を司る女神様です。
古くから「穴」を守ったという由緒から、商売繁盛、家内安全、五穀豊穣のご利益があるとされています。
そして、羽田空港に近いという土地柄から、空の「穴」(=空港)を守る、すなわち航空安全、旅行安全、交通安全の神様として、空港関係者や旅行者、出張前のビジネスマンなどから絶大な信仰を集めるようになりました。
言い伝えと伝説 (Legends and Folklore)
【御神砂(ごしんさ)】
穴守稲荷の信仰で最も有名なのが、境内の「奥之宮」でいただける「御神砂(おすな)」です。
これは、かつて神社の砂を撒くと、稲荷神のお使いであるキツネが田畑を荒らすネズミを退治してくれた、という信仰に由来します。
このお砂は、自分で袋に詰めて持ち帰ることができ(無料)、以下のようなご利益があるとされています。
- 玄関に撒く:商売繁盛(客招き)、家内安全
- 敷地に撒く:厄除け、災難除け
- 病床に撒く(または身につける):病気平癒
アクセス情報 (Access Information)
住所:〒144-0043 東京都大田区羽田5丁目2-7
公共交通機関:
- 京浜急行空港線
- 「穴守稲荷駅」下車、徒歩約3分
車でのアクセス:
- 首都高速1号羽田線「羽田」出口より約5分
駐車場:
- あり(無料、約20台)
- ※正月三が日や祭礼時など、混雑時は利用できない場合があります。
アクセス情報 (Access Information)
- 羽田空港(東京国際空港)
神社から京急線でわずか数分。飛行機の離発着が見られる展望デッキや、レストラン街、ショップが充実しており、参拝後(または前)に立ち寄るのに最適です。 - 旧・大鳥居(羽田の大鳥居)
戦後のGHQによる強制退去の際、取り壊しを免れ、空港内にポツンと残された歴史の証人。現在は空港敷地外の弁天橋(天空橋駅近く)に移設されており、穴守稲荷の歴史を語る上で欠かせないスポットです。 - 穴守稲荷駅前商店街
駅周辺には昔ながらの商店街があり、地元の食堂や飲食店が点在しています。参拝後の食事に便利です。 - 川崎大師(平間寺)
京急線で京急川崎駅まで行き、大師線に乗り換えると、厄除けで有名な川崎大師にもアクセスできます。


