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廣田神社(Hirota Jinja)

 

日本書紀ゆかりの勝運の宮。歴史、祭神、ご利益、アクセスを徹底解説

兵庫県西宮市、六甲山系の麓に鎮座する廣田神社(ひろたじんじゃ)は、『日本書紀』にもその創建が記されている、兵庫県で最も古い歴史を持つ神社の一つです。

古くから朝廷の崇敬篤く、伊勢神宮の御神体である天照大御神の「荒御魂(あらみたま)」という、神の活動的で力強い側面をお祀りしていることから、特に「勝運(かちうん)」の神様として知られています。

その御神徳を求めて、プロスポーツ選手(特に阪神タイガースの必勝祈願)をはじめ、人生のあらゆる局面で勝利を願う多くの参拝者が訪れます。広大な境内は豊かな自然に包まれ、特に春には県指定天然記念物のコバノミツバツツジが咲き誇る、心静まる神域です。

 

 歴史と由緒 (History and Origins)

廣田神社の創建は、今から1800年以上前、神功皇后(じんぐうこうごう)の時代に遡ります。

『日本書紀』によれば、神功皇后が三韓征伐からの帰途、難波(現在の大阪)へ向かう船が武庫(むこ)の港(現在の神戸・西宮沖)で進めなくなってしまいました。そこで神のお告げを乞うたところ、天照大御神より「我が荒御魂を皇居の近くに置くのは畏れ多い。廣田の国(現在の西宮・芦屋一帯)に祀るように」との神託が下されました。

この神託に基づき、皇后は御神体を山背根子(やましろのねこ)の娘・葉山媛(はやまひめ)に命じて、現在の地(当時は廣田の森と呼ばれた)に祀らせたのが始まりとされています。伝承では、西暦201年(神功皇后摂政元年)のこととされています。

平安時代には、京の都から見て西の方角にある重要な神社として「西宮(にしのみや)」の地名の由来ともなりました。国家鎮護の神として篤く信仰され、延喜式では最高位の「名神大社」に列し、伊勢神宮などと共に「二十二社」の一つに数えられるなど、全国でも特に高い社格を誇る神社でした。

 

祀られている神様(祭神) (Enshrined Deities – Saijin)

廣田神社でお祀りされている神様(祭神)と、そのご利益をご紹介します。

  • 主祭神: 天照大御神荒御魂(あまてらすおおみかみのあらみたま)
  • 神格・ご利益:
    伊勢神宮の内宮にお祀りされている天照大御神の、もう一つの側面(荒御魂)です。「荒御魂」とは、神の荒々しく、活動的で、物事を断行する力強い御神威を指します。このため、あらゆる障害を打ち払い、道を切り開く「勝運」「開運招福」「厄除け」「合格祈願」の神様として、篤い信仰を集めています。
  • 脇殿(相殿神):
    本殿の両脇にある脇殿には、以下の神々が配祀されています。
  • 第一脇殿: 住吉大神(すみよしのおおかみ)
  • 第二脇殿: 八幡大神(はちまんおおかみ)
  • 第三脇殿: 諏訪大神(すわのおおかみ)
  • 第四脇殿: 高皇産霊神(たかみむすびのかみ)

     

言い伝えと伝説 (Legends and Folklore)

廣田神社には、その長い歴史の中で多くの伝説が残されています。

  • 神功皇后と「勝運」の伝説
    創建の由来となった神功皇后の伝説は、廣田神社の「勝運」信仰の原点です。皇后が天照大御神荒御魂の神託とご加護によって、困難な三韓征伐を成し遂げ、無事に凱旋したという物語は、この地が国家的な勝利と結びつく聖地であることを示しています。
  • 阪神タイガースの必勝祈願
    現代において廣田神社の「勝運」を象徴するのが、プロ野球・阪神タイガースの必勝祈願です。毎年シーズン開幕前になると、監督、コーチ、選手らがこぞって参拝に訪れ、チームの勝利と日本一を祈願します。これは球団の恒例行事となっており、多くのファンもそれに倣って勝利を祈願に訪れます。

     

見どころと境内案内 (Highlights and Precinct Guide)

約5万3千平方メートルにも及ぶ広大な境内には、歴史と自然が調和した多くの見どころがあります。

  • 本殿・拝殿
    現在の本殿は伊勢神宮の「唯一神明造」を基本とした様式で、清浄な空気に満ちています。拝殿は重厚感のある入母屋造で、参拝者の祈りの場となっています。
  • コバノミツバツツジ群落(兵庫県指定天然記念物)
    境内全域には約2万株のコバノミツバツツジが群生しており、これは兵庫県の天然記念物に指定されています。例年4月中旬頃に見頃を迎え、境内を鮮やかな薄紫色に染め上げる圧巻の光景は必見です。
  • 摂社・伊和志豆神社(いわしずじんじゃ)
    境内にある摂社の一つで、廣田神社と同じく延喜式内社に数えられる古社です。廣田神社の創建以前からこの地の「地主神」をお祀りしていたとも言われています。
  • お守り・御朱印
    社務所では、主祭神の御神徳にちなんだ「勝運守」や「開運厄除守」などが授与されます。また、廣田神社の御朱印もいただくことができます。

     

アクセス情報 (Access Information)

住所:〒662-0867 兵庫県西宮市大社町7-7

公共交通機関:

各主要駅からバスの利用が便利です。最寄りのバス停は「広田神社前」です。(所要時間:約15分)

  • 阪急「西宮北口駅」から
    • 南口のバスターミナルより、阪急バス(甲東園行き)に乗車。
  • JR「西宮駅」から
    • 北西のバスターミナルより、阪急バスに乗車。
  • 阪神「西宮駅」から
    • 北口のバスターミナルより、阪神バス(山手東廻り)に乗車。

車でのアクセス:

  • 名神高速道路「西宮IC」または阪神高速3号神戸線「西宮IC」より、国道171号線を経由し約15~20分。

駐車場: 参拝者専用の無料駐車場があります。

 

周辺の観光・食事処 (Nearby Attractions and Dining)

  1. 西宮神社(えびす宮総本社)
    「西宮のえべっさん」として全国的に知られる、福の神・えびす様をお祀りする神社の総本社です。廣田神社からは車で約10分ほどの距離にあり、併せて参拝するのもおすすめです。
  2. 夙川(しゅくがわ)公園
    廣田神社の南側を流れる夙川の河川敷は、日本さくら名所100選にも選ばれた桜の名所です。春には美しい桜のトンネルが楽しめます。
  3. 苦楽園・夙川エリアのカフェ
    廣田神社の周辺(苦楽園口駅や夙川駅方面)は、西宮市内でも特におしゃれなカフェやベーカリー、レストランが集まるエリアです。参拝後のランチや休憩に最適です。
  4. 阪神甲子園球場
    廣田神社に必勝祈願に訪れる阪神タイガースの本拠地。試合開催日以外でも、歴史館の見学やグッズショップの利用が可能です。
  5. 白鹿記念酒造博物館(酒ミュージアム)
  6. 日本有数の酒どころ「灘五郷」の一部である西宮。酒造りの歴史と文化を学べる博物館で

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