Description
霧島神宮(Kirishima Jingu)
天孫降臨の聖地。国宝の歴史、ご利益、アクセスを徹底解説
鹿児島県霧島市に鎮座する霧島神宮(きりしまじんぐう)は、日本神話における「天孫降臨」の地として知られる、南九州で最も格式高い神社の一つです。
その起源は6世紀に遡り、活火山である霧島山の噴火による幾度もの移転を経て、現在の場所に再興されました。2022年(令和4年)には、江戸時代に薩摩藩主・島津吉貴の寄進によって建立された本殿、幣殿、拝殿が国宝に指定され、その荘厳かつ豪華絢爛な朱塗りの社殿群は「西の日光」とも称賛されています。
日本の建国の神話に触れたい方、パワースポットで英気を養いたい方、そして国家安寧、家内安全、縁結びなど様々なご利益を願うすべての人々にとって、必見の聖地と言えるでしょう。
歴史と由緒 (History and Origins)
霧島神宮の創建は非常に古く、第29代・欽明天皇元年(540年)に遡ると伝えられています。当初は、天孫降臨の地とされる高千穂峰(たかちほのみね)と火常峰(御鉢)の間に「背門守社(せとのおのやしろ)」として建てられたのが始まりとされています。
しかし、霧島山は活火山であり、その歴史は噴火との戦いの歴史でもありました。たび重なる噴火による焼失と再建を繰り返し、社殿は高千穂峰周辺から現在の場所へと移転を余儀なくされました。
現在の社殿が鎮座する場所には、文明16年(1484年)に、島津氏第14代当主・島津忠鑑(ただかね)の命により、高僧・兼慶(けんけい)和尚によって再興されました。
現在見ることのできる荘厳な社殿群は、江戸時代の正徳5年(1715年)、薩摩藩第4代藩主・島津吉貴(よしたか)の寄進によって建立されたものです。
また、幕末の慶応2年(1866年)には、坂本龍馬が妻お龍と共に、日本初の新婚旅行でこの地を訪れ、高千穂峰に登拝したことでも広く知られています。
祀られている神様(祭神) (Enshrined Deities - Saijin)
霧島神宮の御祭神は、日本神話における「天孫降臨」の主人公である瓊瓊杵尊(ニニギノミコト)です。
瓊瓊杵尊は、皇室の祖先であり、太陽神・天照大御神(アマテラスオオミカミ)の孫にあたります。彼は高天原(天上の世界)から、三種の神器(八咫鏡・草薙剣・八尺瓊勾玉)を携えてこの地、高千穂峰に降り立ち、日本の建国の礎を築いたとされる神様です。
この神話から、霧島神宮は以下のような幅広いご利益があると篤く信仰されています。
- 国家安寧
- 家内安全
- 厄除け・開運
- 交通安全
- 縁結び・子孫繁栄(ニニギノミコトが美しい木花咲耶姫命(コノハナサクヤヒメノミコト)と結ばれた神話に由来します)
言い伝えと伝説 (Legends and Folklore)
霧島神宮にまつわる最も重要な伝承は、もちろん「天孫降臨神話」です。天照大御神の命を受けた瓊瓊杵尊が、高千穂峰の山頂に突き立てられた「天逆鉾(あまのさかほこ)」の地に降り立ったとされています。(※天逆鉾は現在、高千穂峰の山頂に実在し、登山の目標ともなっています)
また、境内には、国家「君が代」に詠まれる「さざれ石」が奉納されています。「さざれ石」とは、小さな小石が長い年月をかけて集まり、石灰岩などによって固まって一つの大きな岩(巌=いわお)となったものです。これは、国家の繁栄と長寿を象徴する縁起の良い石として知られています。
見どころと境内案内 (Highlights and Precinct Guide)
霧島神宮の境内は広く、見どころが満載です。
- 国宝 社殿(本殿・幣殿・拝殿)
1715年に建立された、霧島神宮の象徴です。朱塗りの柱や梁には、龍や獅子、鳳凰など、極彩色の精緻な彫刻が施されています。特に、拝殿前の龍柱(登り龍・下り龍の彫刻)は見事です。その美しさは「西の日光」と称されるにふさわしい荘厳さを誇ります。 - 御神木(霧島杉)
拝殿の横にそびえる大杉で、樹齢は約800年、高さは約38mにも及びます。南九州の杉の祖とも言われ、強い生命力を感じさせるパワースポットとして多くの参拝者が手を合わせます。 - 展望所
境内(旧参道の途中)にある展望所からは、霧島市街地、そして天候が良ければ錦江湾(きんこうわん)や雄大な桜島まで一望できる絶景が広がります。 - 三の鳥居(大鳥居)
駐車場から参道を進むと現れる、朱塗りの大鳥居です。その高さと大きさは西日本最大級とも言われ、聖域への入り口として圧巻の存在感を放ちます。 - 御朱印・お守り
霧島神宮では、天孫降臨神話にちなんだお守りや、国宝指定を記念した特別な御朱印(時期による)など、多様な授与品が用意されています。参拝の証として、ぜひお受けください。
アクセス情報 (Access Information)
住所: 〒899-4201 鹿児島県霧島市霧島田口2608-5
公共交通機関:
- JR日豊本線「霧島神宮駅」より、いわさきバス「霧島いわさきホテル行き」に乗車(約10分)、「霧島神宮」バス停下車すぐ。
- ※鹿児島空港からも直通バスが運行されています(約30分)。
車でのアクセス:
- 九州自動車道「溝辺鹿児島空港IC」より約40分。
- 宮崎自動車道「高原IC」より約30分。
駐車場:
- あり(無料、約500台収容可能)
周辺の観光・食事処 (Nearby Attractions and Dining)
- 霧島温泉郷
神宮から車ですぐの場所にある、鹿児島を代表する温泉地。坂本龍馬も湯治に訪れたと言われる名湯が点在し、日帰り入浴を楽しめる施設も豊富です。 - 高千穂峰(たかちほのみね)
天孫降臨の地とされる霊峰。古宮址(霧島神宮の元々の鎮座地)近くの「高千穂河原ビジターセンター」から本格的な登山が可能です。山頂には「天逆鉾」があります。(※往復約3時間の登山となるため、十分な準備が必要です) - 霧島神話の里公園
霧島連山や桜島を一望できる展望台や、リフト、スーパースライダーなどがあるレジャー施設。家族連れにも人気です。 - 丸尾滝(まるおのたき)
高さ約23m、幅約16mの滝。周辺の温泉水が集まって流れるため、湯気が立ち上ることもある珍しい「湯の滝」です。 - 霧島温泉市場
霧島温泉郷の中心にある観光施設。地元の特産品や土産物が揃うほか、温泉の蒸気で蒸した「温泉たまご」や「温泉まんじゅう」などを味わえます。


