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盛岡八幡宮(Morioka Hachimangu)
盛岡八幡宮 完全ガイド:歴史、ご利益、見どころ、アクセスを徹底解説
盛岡八幡宮(もりおかはちまんぐう)は、岩手県盛岡市に鎮座する、300年以上の歴史を持つ盛岡の総鎮守です。農業、商業、学問、衣食住など生活全般の神様として崇敬される品陀和気命(応神天皇)を主祭神とし、県下一の大社として知られています。
現在の鮮やかな朱塗りの大社殿は平成九年(1997年)に再建されたもので、その荘厳な姿は盛岡の顔とも言えます。
また、境内には商売繁盛の「笠森稲荷神社」や料理の神様「高倍神社」、縁結びの「縁結美神社」など、12もの多様なご利益を持つ境内社が鎮座しているのが最大の特徴です。一つの場所で様々な祈願ができることから、盛岡屈指のパワースポットとして、地元住民はもちろん国内外からの観光客で常に賑わっています。
歴史と由緒 (History and Origins)
盛岡八幡宮の歴史は古く、二つの八幡社の流れを汲んでいます。
- 起源「鳩森八幡社」
その源流は、平安時代の康平五年(1062年)にまで遡ります。「前九年の役」の際、源頼義・義家(八幡太郎)父子が戦勝を祈願し、現在の盛岡城跡地(不来方(こずかた)の丘)に「鳩森八幡社」を建立したのが始まりとされています。 - 南部家による崇敬と遷座
時代は下り、この地を治めた南部家は、甲斐源氏の血筋であったことから八幡神を氏神として篤く信仰していました。南部家が盛岡城を築城する際、この鳩森八幡社を城内の鎮守としました。
しかし、城内にあっては一般の庶民が自由に参拝することができません。そこで、領民の八幡神への篤い信仰に応え、第29代南部藩主・南部重信公が、誰もが参拝できる「新八幡宮」(御旅所)として、延宝八年(1680年)に現在の地(志家の中野山)へ社殿を造営・遷座しました。これが、現在の盛岡八幡宮の直接の創建です。 - 度重なる再建
明治十七年(1884年)の盛岡大火や、長年の風雪害により社殿は幾度も焼失・損傷しましたが、その都度、人々の篤い信仰によって再建が繰り返されました。現在の壮麗な大社殿は、平成九年(1997年)に竣工したものです。
祀られている神様(祭神) (Enshrined Deities - Saijin)
- 主祭神:
- 品陀和気命(ほんだわけのみこと)
- 第15代天皇である応神天皇(おうじんてんのう)と同一視されます。
- 古くは「八幡神」として源氏をはじめとする武家から武運の神として篤い崇敬を受けました。
- 時代と共に、農業、工業、商業、学問、衣食住など、人間生活の根源を守る広大無辺のご利益を持つ神様として、深く信仰されています。
- 相殿神:
- 春日大神(かすがのおおかみ)
- 白山大神(しらやまのおおかみ)
言い伝えと伝説 (Legends and Folklore)
- 「八幡」の名の由来
主祭神である応神天皇にまつわる伝説の一つに、そのご出産の際のエピソードがあります。母である神功皇后が応神天皇を筑紫(現在の九州)でお産みになった時、天から赤と白の旗(幡)が幾筋も(沢山)舞い降りたといいます。この「沢山の旗(幡)」から、「八幡(やはた・はちまん)」と呼ばれるようになったと伝えられています。
見どころと境内案内 (Highlights and Precinct Guide)
盛岡八幡宮の境内は広く、見どころが満載です。特に、個性豊かな12の境内社巡りは欠かせません。
- 朱塗りの大社殿
平成九年(1997年)に、”現代の名工”と称された宮大工・菊池恭二氏の手によって再建されました。東北の青空に映える鮮やかな朱色と、随所に施された精緻な彫刻が目を引く、壮麗な社殿です。 - 12の境内社(パワースポット巡り)
境内には、本殿のほかにも様々な神様を祀る社が点在しています。主な神社をご紹介します。
- 笠森稲荷神社: 八幡宮がこの地に来る前から祀られていた境内で最古の神社。五穀豊穣・商売繁盛に加え、「できもの」の神様(皮膚病平癒など)としても知られます。
- 高倍(たかべ)神社: 料理・飲食店の守り神である磐鹿六雁命(いわかむつかりのみこと)を祀ります。関東以北では非常に珍しい神社です。
- 盛岡天神社: 学問の神様、菅原道真公を祀り、受験シーズンには多くの学生が合格祈願に訪れます。
- 縁結美神社: その名の通り、縁結び・恋愛成就のご利益で人気のスポットです。
- 健康神社: 癌神や五臓(肺・肝・腎・心・脾)の神など、健康長寿や病気平癒の神々が祀られています。
- 十二支神社: 自身の干支(生まれ年)の守り神を祀る社です。
- ユニークな祈願とおみくじ
- 目出鯛(めでたい)おみくじ: 竿を使って鯛の形をしたおみくじを釣り上げる、遊び心のある人気のおみくじです。
- ひょうたん祈願: 盛岡八幡宮では絵馬の代わりに、ひょうたんに願い事を書き入れ奉納するユニークな風習があります。
- 主な祭事・行事
- チャグチャグ馬コ(6月第2土曜日): 豪華絢爛な装束をまとった馬たちが、滝沢市の鬼越蒼前神社から盛岡八幡宮までを行進する、岩手を代表する伝統行事です。
- 盛岡八幡宮例大祭(9月14日~16日): 盛岡の秋を彩る最大のお祭り。豪華な山車(だし)の巡行や、古式ゆかしい流鏑馬(やぶさめ)神事が奉納され、街全体が熱気に包まれます。
アクセス情報 (Access Information)
住所:〒020-0872 岩手県盛岡市八幡町13-1
公共交通機関:
- JR「盛岡駅」東口バスターミナルより、岩手県交通バスに乗車(約15分)。
[251] 茶畑行き
[422] 中央循環線「でんでんむし」(右回り) など
「八幡宮前」バス停下車、徒歩すぐ。
車でのアクセス:
- 東北自動車道「盛岡南IC」または「盛岡IC」より約15分。
駐車場: あり(無料)
※境内および周辺に参拝者用駐車場がありますが、台数には限りがあります。土日祝日や祭事の際は大変混雑するため、公共交通機関のご利用をおすすめします。
周辺の観光・食事処 (Nearby Attractions and Dining)
盛岡八幡宮の参拝後は、歴史と文化が香る盛岡市中心部の散策がおすすめです。
- 盛岡城跡公園(岩手公園)
南部家の居城であった盛岡城の跡地。日本100名城にも選ばれており、美しい花崗岩の石垣が往時を偲ばせます。桜や紅葉の名所としても有名です。 - 岩手銀行赤レンガ館
東京駅を設計した辰野金吾による美しいルネサンス風の建築(重要文化財)。現在は公開施設として、盛岡の歴史を伝えています。 - もりおか啄木・賢治青春館
石川啄木と宮沢賢治が青春時代を過ごした盛岡での足跡を紹介する文学館。こちらもレトロな洋館(旧第九十銀行本店本館)で、重要文化財に指定されています - 初駒(はつこま) 本店
盛岡八幡宮の門前にある老舗蕎麦屋。盛岡名物の「わんこそば」を体験できるほか、カツ丼などの食事も楽しめます。 - あさ開(あさびらき) 地酒物産館
岩手の銘酒「あさ開」の酒蔵。伝統的な酒造りの見学や試飲、お土産の購入ができます。

