Description
住吉大社(Sumiyoshi Taisha)
大阪の「すみよっさん」で知られ、1800年以上の歴史を持つ、住吉大社の見どころアクセス情報を詳しく紹介
大阪府大阪市に鎮座する住吉大社(すみよしたいしゃ)は、全国約2,300社ある住吉神社の総本社です。地元大阪では親しみを込めて「すみよっさん」と呼ばれ、特に正月三が日には毎年200万人を超える参拝者が訪れる、日本屈指の神社の一つです。
その歴史は1800年以上前に遡り、伊勢神宮や出雲大社と並び、非常に古い由緒を誇ります。御祭神は「住吉三神」と神功皇后(じんぐうこうごう)で、古くから航海安全、そして「みそぎ(お祓い)」の神様として厄除けや諸願成就の信仰を集めてきました。
最大の見どころである国宝の「住吉造」本殿や、美しい朱色の「反橋(太鼓橋)」知る人ぞ知るパワースポットなど、見どころも満載です。厄を払い、新たな力をいただきたい方、日本の古い建築美に触れたい方、大阪の歴史的中心地を訪れたい方に、ぜひ参拝をおすすめします。
歴史と由緒 (History and Origins)
住吉大社の創建は、神功皇后が新羅(しらぎ)遠征(三韓征伐)から帰還された際、今から1800年以上前のことと伝えられています。
『日本書紀』によれば、神功皇后が遠征に向かう際、住吉三神が海の守護神として現れ、そのご加護によって無事に大役を果たされました。その帰途、住吉三神から「我が荒魂(あらみたま)を、大阪の海に面した『墨江(すみのえ)の地』に祀るように」とのお告げがありました。この神託に基づき、現在の地に住吉三神が祀られたのが住吉大社の始まりとされています。
平安時代には、遣唐使が航海の無事を祈るため必ず住吉大社に参拝するなど、国家的な守護神として篤く信仰されました。また、『源氏物語』「明石」の巻では、主人公の光源氏が嵐から救われた感謝を伝えるため住吉大社に参詣する場面が描かれるなど、古くから多くの文学作品の舞台ともなっています。
海の神、お祓いの神、そして和歌の神として、時代を超えて皇室から庶民に至るまで、幅広い層の信仰を集め続けてきました。
祀られている神様(祭神) (Enshrined Deities - Saijin)
住吉大社には4柱の神様が祀られており、4棟の本殿(国宝)にそれぞれ鎮座しています。
- 第一本宮:底筒男命(そこつつののおのみこと)
- 第二本宮:中筒男命(なかつつののおのみこと)
- 第三本宮:表筒男命(うわつつののおのみこと)
この三柱の神様は、日本神話において、伊邪那岐命(いざなぎのみこと)が黄泉の国(よみのくに)の穢れを清めるために海で「みそぎ(禊)」をされた際に、海の底・中・表からご出現になった神々です。この三神を総称して「住吉三神(すみよしさんじん)」と呼びます。
「みそぎ」から生まれた神様であることから、厄除け・お祓いの神としてのご神徳が最も有名です。また、神功皇后の遠征を守護したことから航海安全・交通安全の神としても信仰されています。
- 第四本宮:息長足姫命(おきながたらしひめのみこと)
この神様は、住吉三社を創建した神功皇后ご自身です。住吉三神の神託を受け、またその子である応神天皇を身ごもりながら遠征を成し遂げたことから、安産・子宝の神として篤く信仰されています。
言い伝えと伝説 (Legends and Folklore)
住吉大社には多くの伝説が残されていますが、特に有名なのが昔話「一寸法師(いっすんぼうし)」の舞台であることです。
子宝に恵まれなかった老夫婦が住吉大社に祈願したところ、男の子を授かりました。しかし、その子は身長が一寸(約3cm)しかなく「一寸法師」と名付けられます。一寸法師は、お椀の船に乗り、お箸の櫂(かい)を操って大阪の住吉の津(港)から都(京都)へと旅立ちます。
この物語の冒頭で、老夫婦が祈願し、一寸法師が旅立ちの地としたのが、まさにこの住吉大社です。この伝説から、住吉大社は「子宝祈願」や「新たな門出」のご利益もあるとされています。
見どころと境内案内 (Highlights and Precinct Guide)
広大な境内には、歴史的・文化的に価値の高い建造物やパワースポットが点在しています。
- 本殿(国宝)
4棟ある本殿は「住吉造(すみよしづくり)」と呼ばれる、神社建築史上最も古い様式の一つです。伊勢神宮の「神明造」、出雲大社の「大社造」と並び称されます。特徴は、屋根が反っておらず直線的であること、入口が妻側(建物の短い辺)にあることです。4棟すべてが国宝に指定されており、その荘厳な姿は圧巻です。 - 反橋(そりばし) – 通称:太鼓橋(たいこばし)
住吉大社の象徴とも言える、美しい朱色の橋です。「地上の人の国」と「天上の神の国」とを結ぶ虹に例えられています。渡るだけで「お祓い」になる(罪や穢れが清められる)と言われており、多くの参拝者がこの橋を渡って本殿へと向かいます。 - 五所御前(ごしょごぜん)と「五大力」
第一本宮の南側にある、杉の木に囲まれた神聖な場所(パワースポット)です。ここは住吉大神が最初に降臨された地と伝えられています。
ここの玉砂利の中から**「五」「大」「力」**と書かれた3種類の小石を探し出し、お守りにすると、体力・智力・財力・福力・寿力(寿命)の5つの力を授かり、心願成就すると言われています。 - おもかる石
境内奥にある「大歳神社」の末社にある、願いが叶うかどうかを占う石です。最初に石を持ち上げて重さを覚え、次に石に手を当てて願い事を祈ります。もう一度石を持ち上げ、最初に感じたよりも軽く感じれば願いが叶いやすく、重く感じれば一層の努力が必要とされています。 - 膨大な数の「石灯籠」
参道や境内には、全国の商人や船乗りなどから奉納された非常に多くの石灯籠(いしどうろう)が立ち並びます。その数は600基以上とも言われ、住吉大社がいかに古くから多くの人々の信仰を集めてきたかを物語っています。
アクセス情報 (Access Information)
住所:〒558-0045 大阪府大阪市住吉区住吉2丁目 9-89
公共交通機関:
- 南海電鉄
南海本線 「住吉大社駅」下車、東へ徒歩約3分
南海高野線 「住吉東駅」下車、西へ徒歩約5分 - 路面電車(チンチン電車)
阪堺電気軌道 阪堺線 「住吉鳥居前駅」下車、徒歩すぐ(鳥居の目の前です)
車でのアクセス:
- 阪神高速15号堺線「玉出」出口から約5分
駐車場:
- 住吉大社 吉祥殿駐車場(約200台)
料金:有料(最初の1時間400円、以降30分毎に200円 ※ご祈祷・婚礼参列者は割引あり)
周辺の観光・食事処 (Nearby Attractions and Dining)
- 住吉公園
住吉大社の西側に広がる、大阪で最も古い公園の一つ。明治6年(1873年)に開園し、美しい花々や池があり、散策に最適です。 - 熊野街道(紀州街道)
住吉大社のすぐ東側を通る、日本で最も古い官道の一つ。京都から和歌山の熊野三山へ向かう「熊野詣」の道として栄えました。歴史を感じさせる風情ある街並みが残るエリアもあります。 - 和菓子屋「喜久寿(きくじゅ)」
住吉大社の参拝土産として有名な老舗和菓子店。特に、小豆とバタークリームを挟んだ「どら焼き」が絶大な人気を誇ります。 - 住吉大社 吉祥殿(きっしょうでん)
境内の会館内にあるレストラン。参拝の後に、落ち着いた雰囲気で和食や軽食(うどん、そば等)を楽しむことができます。 - 粉浜商店街(こはましょうてんがい)
住吉大社駅から南海本線で一駅(または徒歩圏内)の、地元の人々で賑わう活気ある商店街。食べ歩きやローカルな雰囲気を楽しみたい方におすすめです。




