Description
梅宮大社(Umenomiya Taisha)
「子授け・安産」と「お酒」の神様!梅と猫の聖地、歴史、ご利益、アクセスを徹底解説
京都府京都市右京区、松尾大社の近くに鎮座する梅宮大社(うめのみやたいしゃ)は、平安京遷都以前からこの地を見守る、非常に歴史の古い神社です。
この神社の最大の特徴は、二つの大きな信仰を持つことです。
一つは、平安時代の檀林(だんりん)皇后が祈願し、皇子を授かったという逸話から、古くから「子授け・安産」の神様として絶大な信仰を集めていること。
もう一つは、御祭神が酒造りの神様であることから、「酒造守護」の神様として、松尾大社と並び称される聖地であることです。
また、神社名の由来ともなった美しい「梅」の名所である神苑や、近年では境内のあちこちで参拝者を癒してくれる「猫」たちが暮らす神社としても有名になり、多くの人々を惹きつけています。
歴史と由緒 (History and Origins)
梅宮大社の歴史は古く、奈良時代以前に、橘(たちばな)氏の氏神として、現在の京都府南部(綴喜郡井手町)に祀られたのが始まりとされています。
平安時代初期、この地に移住してきた橘氏出身の女性、檀林皇后(だんりんこうごう=嵯峨天皇の皇后・橘嘉智子)が、現在の場所にお社を移しました。
当時、皇子に恵まれなかった檀林皇后が、梅宮大社に熱心に祈願したところ、見事に皇子(後の仁明天皇)を懐妊・出産されました。
この霊験(れいげん)から、梅宮大社は「子授け・安産の神様」として、朝廷をはじめ全国から篤い信仰を集めることとなりました。
祀られている神様(祭神) (Enshrined Deities - Saijin)
梅宮大社には、お酒や子宝にゆかりの深い神々が祀られています。
- 酒解神(さかとけのかみ)
- 大山祇神(おおやまづみのかみ)。山の神様であり、酒造の神様。
- 酒解子神(さかとけこのかみ)
- 木花咲耶姫命(このはなのさくやひめのみこと)。大山祇神の御子神。絶世の美女であり、富士山本宮浅間大社の御祭神。安産の象徴とされる神様。
- 大若子神(おおわくこのかみ)
- 瓊々杵命(ににぎのみこと)。木花咲耶姫命の夫神。
- 小若子神(こわくこのかみ)
- 彦火火出見尊(ひこほほでみのみこと)。木花咲耶姫命の御子神(山幸彦)。
これらの御祭神の神話(特に木花咲耶姫命が無事に出産した逸話や、父神と共に酒造りをした伝説)から、「子授け」「安産」「酒造守護」のご利益が特に有名です。
その他、商売繁盛、縁結び、学業成就など、幅広いご利益があります。
言い伝えと伝説 (Legends and Folklore)
【子授けの神石「またげ石」】
本殿の脇(奥)には、「またげ石」と呼ばれる一対の神石が鎮座しています。
檀林皇后がこの石をまたいで祈願したところ、皇子を授かったと伝えられています。この伝説から、現在もこの石をまたぐと子宝に恵まれ、安産になると信じられており、多くの夫婦が祈願に訪れます。
見どころと境内案内 (Highlights and Precinct Guide)
- 神苑(しんえん)【別途拝観料要】
梅宮大社の最大の見どころの一つ。東神苑・北神苑・西神苑からなる広大な池泉回遊式庭園です。 - 梅: 神社名の由来であり、早春(2月~3月)には「咲き分け」など珍しい品種を含む約35種・400本の梅が咲き誇ります。
- 花菖蒲・紫陽花: 梅雨の時期(6月頃)には、約70種・1000株の花菖蒲や、紫陽花が池の周りを彩ります。
- 境内の猫たち
近年、梅宮大社の「もう一つの名物」となっているのが、境内に暮らす猫たちです。神社の飼い猫や地域猫が、日向ぼっこをしたり、参拝者に愛嬌を振りまいたりと、自由気ままに過ごしています。「猫神社」として猫好きの聖地となっており、猫をモチーフにしたお守りや御朱印帳も人気です。 - 酒樽(さかだる)
お酒の神様として、京都の伏見や兵庫の灘をはじめ、全国の酒造家から奉納された酒樽が楼門や拝殿の周りにずらりと並びます。 - 本殿・拝殿
現在の社殿は江戸時代(徳川5代将軍・綱吉の時代)に再建されたもので、京都市の重要文化財に指定されています。
アクセス情報 (Access Information)
住所:〒615-0921 京都府京都市右京区梅津フケノ川町30
公共交通機関:
- 京都市バス
- 「梅宮大社前(うめのみやたいしゃまえ)」バス停下車、徒歩約3分
(京都駅、四条河原町、四条大宮などからバス路線あり)
- 「梅宮大社前(うめのみやたいしゃまえ)」バス停下車、徒歩約3分
- 阪急嵐山線
- 「松尾大社駅」下車、徒歩約10~15分
車でのアクセス:
- 名神高速道路 「京都南IC」より約30分
駐車場:
- あり(無料、約50台)
周辺の観光・食事処 (Nearby Attractions and Dining)
- 松尾大社(まつおたいしゃ)
梅宮大社と並び称される「お酒の神様」の総本社。両方を参拝する「両詣(りょうもうで)」がおすすめです。 - 月読神社(つくよみじんじゃ)
「安産の神様」として篤い信仰があり、梅宮大社とあわせて安産祈願に訪れる人も多い神社です。 - 嵐山(渡月橋周辺)
京都屈指の景勝地。渡月橋、竹林の道、天龍寺など見どころが豊富で、食事処やカフェも多数あります。 - 西芳寺(さいほうじ/苔寺)
世界文化遺産に登録されている美しい苔の庭園。拝観には往復はがきによる事前申込が必須です。


